ラプラスの魔女を観た感想

 

初日と月曜日に観に行ってきた。面白かった!

ストーリーの目線は青江教授のままに固定されて広がらず不思議なことは不思議なまま終わるというミステリーにあるまじき内容に笑った。でもそれが逆に「まぁ現実って否応にしてそういうものだよな」というリアリズムを感じさせることで、ありえない現象を現実に引き寄せる演出が大胆だった。ただ犯人やその周囲の人間の行動に大きな矛盾を感じてしまったので、今週末に未読だった原作を読んでもう一度観に行きたいと思う。個人的には玉木宏さんのかっこよさにも痺れた。苦いコーヒーに蜂蜜を垂らした様な美声が素敵だった。櫻井さんとのシーンも多くて眼福だった。

 

一回目も櫻井さんの俳優としての巻き込まれ力を楽しく観ていたのだけど、二回目はより櫻井さんの俳優然とした生真面目さが青江教授の役柄とリンクして主役としての存在意義がすごく感じられたなぁ。いなくても気づかないくらい無関係な人なのに、いないとストーリーが完結しない難しい役どころを衒いなく演じていて好感しかなかった。本人も言っていたけれどこの歳になったからこそもらった役柄だと感じでジンとしてしまった。櫻井翔は現在進行形で成熟してるんだよ。尊い

 

そして物語のテーマでもあった見えない何かが見える方が幸せなのか不幸なのかということの答えは、まさに青江教授と円の関係にあった様に思う。あり得ない現象に戸惑いながらもなぜか円を信じてしまった青江教授の、彼自身も気づいていない本心をあのときあの目を見て予測出来たからこそ円はあそこまで無関係な青江教授を巻き込むことができたのではないかと邪推すると、まさに青江修介は櫻井翔の当たり役だなと思ってしまった。誰かの人生に関わることを恐れない櫻井翔を魅せる映画。その渦の中に巻き込まれる様に大きな画面で何度も観たい。